続・ゾロのそぞろ歩き

世界一周ゾロのそぞろ歩きの続きです

水の都ヴェネチアで人生最高のパスタを

 


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実はヴェネチアにはミラノから電車で日帰り旅行で行ったんです。

ミラノ中央駅からヴェネチアのサンタルチア駅までは1時間に1本くらいのペースで定期的に電車が走ってるんです。

所要時間も片道で直行便なら2時間半、途中で乗り換える電車でも3時間半くらいなので、朝早く出発すれば余裕をもって丸一日観光して帰ってくることができるんですね。


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ミラノ中央駅

いちおう前もってネットで調べてきたんですが、イタリアには2つの電車の会社があるとのことでした。

1つはItaloって名前の鉄道会社

1つはTrenitaliaって名前の鉄道会社

ほんでミラノ中央駅でチケットを買おうと見てみるとItaloの方は直通の電車のみしか扱ってなくて片道2時間半で値段は38ユーロくらいでした。往復76ユーロなのでちょっと思ってたより高いなと思ったので隣のTrenitaliaの方も見てみました。

すると直行ではなくベローナという駅で1度乗り換えないといけないけども、8時発、11時半着の片道3時間半で値段は21ユーロと安かったのでこちらのチケットを買うことにしました。帰りもあるので往復でチケットを購入しました。42ユーロでした。




電車の発車まで時間潰しに駅構内にあったカフェでコーヒー買ったんですが、もうほんとイタリアのコーヒーって美味しいんですよね。ロンドンに滞在してたときも毎朝必ずNEROって名前のチェーンのカフェでフラットホワイトを飲んでたんですけど、NEROってイタリアンコーヒーのカフェやったんですよね。

もう1つ同じようなチェーンのCOSTAって名前のカフェもあるんですけど、COSTAって店によったりスタッフによったりで味がバラバラなんですよね。でもNEROはどのお店でも、どのスタッフでも毎回必ず同じ味の美味しいコーヒーを提供してくれるんです。毎回最初の一口飲んだらホッとするんです。いつもと同じ味やなって。


本場イタリアで初めて飲んだコーヒーも同じようにホッとする味でした。

イタリアはコーヒーがうまい国だ!

話を戻して電車は乗り換えのベローナ駅に予定より遅れて到着しました。10時半頃に着いたんですが、乗り換えの電車は10時20分発くらいやったみたいで既に出発して乗り換えれなくなってました。

駅員さんに尋ねたところ知らんと一言。チケット売り場の係員に聞けと。

ほんでチケット売り場に行って購入したチケットを見せて電車が遅れて到着したから乗り換えれなかったんですがと説明すると、そこ出たとこにバスあるからそれに乗ってどこどこの駅まで行ってそこからまた電車に乗り換えろと言われました。

え?それいったいベネチアに何時に着くの?って聞くと知らん、そこのTrenitaliaのチケット売り場のスタッフに聞けと。

ほんでTrenitaliaのチケット売り場のスタッフに同じように説明していったいベネチアに何時に着くのか尋ねたところめっちゃめんどくさそうに到着は14時半になるとのこと。

え?そんなんめっちゃ困るし。日帰りやから時間もったいないし。他に早く着く方法ないのか聞くと11時発の電車に乗れば12時10分に着くとのこと。

え?あるんやん。なんでバス乗る必要があんの?不思議って思ってたら追加で18ユーロって言われました。

は?

いやボクすでに片道21ユーロ払ってベネチア行きのチケット買ってますやんと。あんたのとこの会社の電車が遅れて乗り換えできなかったのに代わりの電車乗るのにさらに18ユーロ払わなあかんっておかしくない?

そう言うたけどスタッフはめんどくさそうに等級が違う電車だから追加料金が発生するのは当然。追加料金払うのが嫌?じゃあバスで行けば?乗り換えれなかったのは私の責任じゃないから知らんし。みたいに言われました。

ここで気づいたけど一連の対応がもう小慣れとるんですよね。あのチェコプラハの両替詐欺のスタッフと全く同じ対応なんですよ。

これ、確実に頻繁に、なんやったらほぼ毎日起こってる問題ちゃうんか?と思い聞いてみました。

「これあなたに言うても仕方ないの分かってるけど、この問題、しょっちゅう起きてますよね?電車遅れて乗り換えれなくて追加でお金払わなあかんって言われたお客さんが納得できずにクレームになること、頻繁に起きてますよね?」

は?起きてるけど何か?それが私に何の関係があるの?どうすんの?バスで行くの?それとも18ユーロ払って11時発の電車で行くの?どっち?

ってまくし立てられました。身振り手振りが必要以上に大袈裟でした。絵に描いたような逆ギレっぷりでした。

ボクはしぶしぶ18ユーロ払って11時発の電車に乗りました。窓の外をぼんやり眺めてたら、途中、光の加減で車窓に自分の顔が写ったんですが、物凄いぶすっとした顔しててビビりました。え、ボクってこんな怖い顔するんや?ってビビりました。

もうほんまやめてくれ。

もうお願いやからやめてくれ。

もうこれ以上

ヨーロッパを嫌いにさせるようなことやめてくれ。

お願いやから。

頼むから。

憧れのイタリアやねん。

ずっとずっと憧れてたイタリアやねん。

頼むから嫌いにさせるようなことやめてくれ。

そんな大げさなって思うかもしれんよ。

たかだか電車遅れて乗り換えれなくて18ユーロ払っただけの小さなことやんと。

そんくらいでお前イタリアがとか言うのはいくらなんでも大げさやろと。

確かにそうや、その通りやわ。

でもな

積み重なっとんねん。

今までのことがずっとずっとずっとずっと

積み重なっとんねん。

ぶっちゃけ言うわ。

ブログに書いてへんことの方がよっぽど多いから。

もっともっともっともっと

嫌な思いしてるから。

だからずっとずっとずっとずっと

積み重なっとんねん。

だから頼むわ。

ほんまお願いやからもうやめてくれ。

もうこれ以上ヨーロッパを嫌いになりたくないから!!!

ずっとずっと憧れだったイタリアを嫌いになんてなりたくないから!!!

そんなことを思いながら電車に揺られていました。


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水の都ヴェネチアに到着!

ずっとずっと憧れてました!

ここに来ることに!

ワンピースのウォーターセブン編のモデルになったこのヴェネチアに!

ずっとずっとずっとずっと!

憧れていました!

 

 

 


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サンタルチア駅を出ると目の前にはいきなり運河!

 

 

 


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ほんまに運河だらけ!

ここは水の都ヴェネチア

よし!

お腹すいた!

とりあえずなんか食べよう!

 

 

 

 

 

 

 

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めっちゃ愛想の良いフレンドリーなお兄さんがテーブルを用意してくれました。

せっかくの水の都ヴェネチアなのでシーフードが食べたい!

ボクはシーフードパスタのエビ抜きをお願いしました!(エビアレルギーなので)

お兄さんは代わりにカラマリ(イカ)をたくさん入れるからね!とウィンクしてくれました!


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お兄さんがオススメしてくれた食前酒。オレンジのリキュールみたい。甘くて飲みやすくて女の子が好きそうな味でした。

そして待つこと20分ちょい。


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ドーン!

来ましたシーフードパスタ!

生まれて初めての本場イタリアでのスパゲッティです!

うわーめっちゃ楽しみ!

写真を撮り終えたらすぐにフォークを手に取りパスタを絡めてまずは一口!

え、なにこれ・・・

めっちゃ濃厚・・・

二口目

え、やば・・・

めっちゃ美味しいなにこれ・・・


(※ここからは元料理人としての、イチシェフとしての見解も入れて書いていきます。)


日本では髪の毛一本分の芯を残すくらいの茹で加減のことをアルデンテなんて言いますが、ここ本場イタリアのパスタのアルデンテは、ボクの感覚的にですが、どうやら髪の毛三本分くらいの芯を残す茹で加減のようです。歯ごたえがすごいある。

それにしても濃厚。

ほんまに魚介のエキスがたっぷりパスタと絡み合ってる。

実はパスタってソースと絡めるのがすごく難しい料理だとボクは思っていて、なぜならパスタのそのツルツルした表面の性質上にくわえてアルデンテの茹で加減で仕上げていく料理なので、麺に味が染み込みにくいのです。というか染み込まない。ソースにパスタを投入したあとの調理時間が極端に短いから。

なのでボクがパスタを作るときにはトマトベースもクリームベースのパスタもパルメジャーノやモッツアレラなどを使用してソースに粘りを出してパスタと絡みやすくしたりします。

日本料理で例えるなら片栗粉を使ってとろみをつけたあんを作って素材と絡め合わせる感覚です。中華料理なら五目あんかけをイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。

でもこのシーフードパスタは片栗粉を使うわけでもなく、パルメジャーノやモッツアレラなどのチーズを使うわけでもなく、さらさらのスープに近い魚介のエキスのソースのまま見事にパスタと絡み合わせて濃厚な味に仕上げてるのです。

え、ちょっと待ってマジでなんなのこれ?

どないなったらこうなるの?

そんなことを思いながらも食べ進める手が止まりませんでした。あまりにも美味しくて。


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食べ進めていくと濃厚な魚介エキスのスープがお皿に残っていきました。

え、もったいない。でもそのまま飲むには濃厚過ぎる。

パン欲しいな。ちぎってつけて食べたいな。

そう思った瞬間でした。


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サッと

マジでサッとお兄さんがパンをテーブルに置いていきました。ボク、ガチで何も言ってないのに。

なにこの痒いところに手が届く感じ!

やば!

ボクは早速パンをちぎって濃厚な魚介エキスにつけて頬張りました。

うまい!

さらに食べ進めていくとボクはオリーブオイルが欲しくなりました。あまりにも濃厚なのでオリーブオイルで味をなめらかにしたくなったのです。パンにも良く合うから。


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ふと横を見たらちゃんと置いてありましたエキストラバージン!


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え、マジ最高なんですけど!

ボクは無我夢中で食べ続けました。

そして食べ終えたあと、殻入れのお皿に山盛りに積まれた貝殻を見て、ボクはこの濃厚なシーフードパスタの謎が解けたような気がしました。


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たった1皿の一人前のパスタにこれだけの量のムール貝とアサリを使ってたのです!

さらに注文してから料理が来るまで20分くらいかかりました。パスタを茹でる時間なんて髪の毛三本分くらいの芯が残ってるところから推察すると、ソースと絡める時間と余熱も考慮して6~7分弱のはずです。もっと短いかも。

なのに料理提供までに20分ちかくも掛かったのは、おそらくムール貝とアサリの口が開いてから相当煮込んだからだと予想されます。実際ムール貝もアサリの身もかなり縮んでいたので相当煮込まれたことが分かりました。これはシェフがムール貝とアサリを具材としてではなく出汁とみなして調理したからだと思います。そしてカラマリ(イカ)はパスタと絡める少し前くらいに投入したんでしょう。身がぷりぷりして具材として扱われていました。


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こんだけの量の貝を使って20分ちかくかけてじっくり煮込んでるんです。そらあんだけ濃厚なシーフードパスタになるはずだわ。

いやもう間違いなく絶品でした。

食べ終えるとお兄さんがお皿を下げに来たんですけど、「パスタどうだった?」って聞いてきたので

”Best of best in my life ever!”
「今までの人生の中で一番美味しかった!」

って興奮しながら言うたらお兄さんめっちゃ笑顔で喜んでました。

シーフードパスタってね、食べながら殻をお皿によけたりするから手が汚れるじゃないですか?まぁもちろんナプキンがあるから拭きながら食べ進めますけどやっぱり食べ終えたら綺麗に拭きたいじゃないですか?


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サッとお兄さんが「これで手を綺麗に拭いてね」とウィンクしながら置いていきました。

なにこのレストランまじヤバない?

ボクはお兄さんにね、デザート食べたい!オススメある?って聞いたんですよ。

「ここはイタリアだよ!自家製の美味しいティラミスはどうだい!」

とお兄さん。

ボクはもちろんお兄さんオススメの自家製ティラミスをお願いしました。

実はレストランにおけるデザートの本当の意味を理解しているお店、シェフは意外と少ないと思います。

お客さんがデザートを注文するのは何故でしょうか?(※コース料理などで勝手に付いてくるデザートはまた別の話です。)

それはそのお客さんが入店からメインを食べ終わった今に至るまで、非常に満足しているからです。

考えてみてください。

接客に不満があるお店で最後にわざわざデザートなんか注文しますか?一刻も早くその店を出たいですよね?

メインの料理が美味しくなかったのに最後にわざわざデザートなんか注文しますか?デザートだけ別の店に食べに行った方が確実にいいですよね?ましてやここはジェラート大国イタリアですからね。

でも接客も料理も全て素晴らしいと思ったら最後にデザートも注文したくなりませんか?

だからデザートを注文するお客さんは、実は無意識のうちにとても期待を込めてデザートを注文しているのです。

つまり、お店側としてはお客さんにデザートを注文してもらうことは誇りに思うことであり、同時に正念場でもあるのです。

終わり良ければ全て良しという言葉がありますが、逆説的に言うならば終わり悪ければ全て悪いということにもなりえるからです。

お客さんの期待通り、もしくは期待を超えないと最後の最後までお客さんを満足させることが出来ないから。まさに正念場なんです。

だからレストランにおけるデザートの位置付けは実は本当に本当に大事なのです。

これをきちんと理解しているお店、シェフがいるレストランは間違いなく素晴らしいレストランです。

間違いなくお客さんの期待を裏切らないデザートを提供してくれるはずです。

そして最後の最後まで幸せな気持ちでそのレストランを後にさせてくれたうえに、また必ず来たいと思わせてくれ、誰かに教えたい気持ちにさせてくれるのです。

それが最高のレストランなんです。

いい事言うてる。

いい事言うてるよ。

ゾロいい事言うてるなうだよ。


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文句なし!

めちゃくちゃ美味しかったです!

今まで食べたティラミスの中で一番美味しかったです!

最後お会計の時、お兄さんよっぽど嬉しかったんでしょうね。「オレが言うても信じないと思うから直接言うてあげてよ!こっち来て!カモン!」ってボク厨房に連れてかれたんですよね。

そこはこじんまりした小さな厨房で、働いてるシェフもたった2人だけでした。

え?なにこの中国人どないしたの?って顔で見てくるシェフにボクはお礼を言いました。

本当に今までの人生の中で食べたパスタで一番美味しかったです!ティラミスも最高でした!本当にありがとう!って。

シェフは笑顔になって嬉しそうにグラッツェ!って言いました。

ヴェネチアに来るときの電車ですごく嫌な思いしたけど全部吹き飛びました。

本当に素晴らしいレストランと巡り会えたから。

本当にヴェネチアに来て良かった。

あんな些細なこともうどうでもいい!

全部吹き飛んだ!

イタリアまじ最高だわ!

って思ってたのに・・・